感染対策チーム・抗菌薬適正使用支援チームの活動内容

感染対策チーム(infection control team : ICT)とは

感染対策チーム(infection control team : ICT)は院内感染の防止・対策を速やかに実行することを目的としたチームです。

主な活動

  • 週1回、定期的な院内ラウンドを実施し院内感染事例の把握、院内感染防止対策の実施状況の把握・指導を行う。
  • 院内感染事例、院内感染の発生率に関するサーベイランスデータ等の情報を分析、評価し効果的な感染対策に役立てる。
  • 最新のエビデンスに基づき自施設の状況に合わせた、標準予防策、感染経路別予防策、疾患別感染予防策、洗浄・消毒・滅菌、抗菌薬適正使用等の内容を盛り込んだマニュアルを作成する。マニュアルは定期的に見直しを行い、最新の内容に改定する。
  • 抗生剤の適正使用の推進を目的とし、病棟別抗生物質(注射薬)の使用実績を把握し必要時介入を行う(ASTと協力し実行する)
  • 職業感染防止対策の検討、評価、改善を行う。
  • 院内感染対策を目的とした職員の研修を年2回実施する。
  • 感染対策向上加算算定の病院と年4回程度、合同のカンファレンスを実施する。
  • 感染対策向上加算1に係わる届出を実施している病院と連携し、年1回相互チェックを実施する。
  • 馬県感染症対策連絡協議会、利根沼田ICT連合会議に参加し、地域連携を実施する。
  • 手指衛生キャンペーン2018.10:職員によるポスター展示
  • 地域連携感染対策研修会の様子(平成28年3月9日)
  • 手指衛生用アルコール製剤やマスク自動販売機の設置
  • 嘔吐物処理演習の様子

抗菌薬適正使用支援チーム(antimicrobial stewardship team : AST)とは

抗菌薬適正使用支援チーム(antimicrobial stewardship team : AST)は、治療効果の向上、副作用防
止、耐性菌出現のリスク軽減を目的として抗菌薬の適正使用を支援します。

主な活動

  • 抗菌薬治療の最適化のために、抗菌薬の種類や用法・用量(PK-PD、TDM)、治療期間などが適切かモニタリングし、必要時、抗菌薬ラウンドまたは主治医へアドバイスを行う。
    モニタリング項目
    1. 届出抗菌薬:抗MRSA薬・カルバぺネム系抗菌薬・キノロン系抗菌薬・抗真菌薬
    2. 血液培養陽性患者(菌血症)
    3. 免疫不全患者
    4. 薬剤耐性菌検出患者
  • 起因菌を特定するために、患者検体の適切な採取と培養検査の提出を推進する。またアンチバイオグラムを定期的に作成し、その活用方法について啓蒙する。
  • 月1回程度、届出抗菌薬の使用状況をAST会議や院内感染対策委員会で報告する。
  • 最新の情報を職員へ提供するとともに、教育・啓発を行う。
  • 抗菌薬の使用量や感受性率のサーベイランスを積極的に行い、薬剤耐性化の低減に努める。
  • 抗菌薬適正ガイドライン(マニュアル)の作成、見直しを行う。
  • 院内採用の抗菌薬について、種類・用量等について定期的に見直し、必要性の低い抗菌薬について、採用中止を提案する。
  • 地域の医療機関から必要時に抗菌薬適正使用の推進に関する相談等を受ける。

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