2021年4月1日付けで利根中央病院第8代病院長を拝命致しました、関原正夫と申します。当院は「この地域の皆様の健康を守る」を原点とした医療機関として地域の組合員の出資により誕生し60年以上が経過し、2015年9月に現在の地に新築移転しました。2020年から吹き荒れている新型コロナウィルス感染症の猛威も冷めやらぬ中、ここに新年度を迎えました。通常の医療の継続に加え、感染対策への配慮が求められています。職員全体が感染に配慮しながら、発熱外来の設置・院内PCR検査・疑い症例の専用病床を確保して、通常診療が遅滞しない様に体制を整えています。
当院の特徴の一つ目は、この地域医療に対する役割にあります。多くの診療科が群馬大学医学部の関連病院として教育病院や教育関連病院に指定されており、また多数の学会認定施設でもあり、地域の皆様に質の高い医療を提供する様に心がけています。特に救急医療に関しては、新型コロナウィルス感染症に配慮しながら利根沼田二次医療圏の救急車搬送の50%以上を受け入れています。また利根沼田・渋川・吾妻二次医療圏において小児救急輪番病院として対応するとともに、利根沼田・吾妻二次医療圏において周産期に対応できる唯一の医療機関として重責を担っています。
二つ目の特徴は、教育機関としての役割です。基幹型臨床研修病院として近年定員を満たす初期研修医を受け入れており、当院の初期研修教育が高く評価されています。また医師のみならず、看護師・薬剤師等、多職種の学生への臨床実習も行われています。
三つ目の特徴として、地域を超えた役割です。当院は災害拠点病院であり20名を超える職員が災害派遣医療チーム(DMAT)の資格を有し、過去に全国の様々な災害に対応してきました。災害発生時には病院全体が、通常時モードから災害時モードにスイッチを切り替えられる様に訓練を実施しております。また、学術面においても各種学会発表活動も行われていますが、2020年度には当院医師が国際学会の大会長として学会開催を行っています。
「赤ちゃんが生まれる前からお年寄りまで」かつ「慢性疾患から救急医療まで」幅広くかつ安心できる医療を提供できるように職員一同努めて参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
病院長 関原正夫