利根歯科診療所は利根保健生活協同組合の運営する医療福祉生協連生協の歯科診療所です。組合員の出資金によって成り立ち利用、運営されています。1982年に歯科医師2名、ユニット7台で開設し1986年には歯科医師4名、ユニット13台に増築、2003年にユニット25台の診療所に新築移転となりました。
厚生労働省の歯科臨床研修施設として2006年度より受け入れ、2014年度は歯科医師8名で歯科研修医2名を受け入れています。これまでは2006年度から新潟大学歯学部の協力型としてスタートし、2014年度は単独型2名として行っています。管理型として大分県医療生協と組み医療生協で組合員のために働く歯科医師の養成を目指しています。来年度は群馬県内の医療生協との管理型の中で歯科医師養成を行う予定です。単に技術習得するだけではなく医療従事者としてのあり方を医療生協の組合員に奉仕するという姿勢でスタッフとともに学びながら研修を進めています。若いスタッフも多く共に学ぶことができると思います。地域医療を実践する立場で医療生協の班会や各種集会へ参加する中で地域の声をしっかり聞き受け止めることができる歯科医師に成長してほしいと思います。
歯科衛生士は17名で小児、学童、成人のメンテナンスに力を入れ、一生おいしく食べられる口づくりを目指しています。歯科技工士は10名(他に助手1名)で義歯を内製し患者要求にこたえています。事務は6名で笑顔でやさしく受け入れる事ができるように努めて患者様の苦情も含め対応しております。
臨床研修としては医療生協に長く働き続け、生協組合員と共に「おいしく長生きのまちづくり」を目指していくことができる歯科医師を養成しています。診療は4つのグループに分かれ指導医のもと研修を進めています。同じグループの歯科衛生士から学ぶことも多く患者目線、組合員目線でみていくことができる歯科医師になってもらうような研修です。
2013年度より臨床研修施設学習会を開催しました。2013年度は4月に口腔ケアで有名な黒岩恭子先生をお招きし「食べられる口づくり」というテーマで口腔ケアを学びまた実習も行いました。歯科衛生士も含めての参加となり施設、在宅における口腔ケアのあり方を学びました。11月に福島中央市民生協の上松川診療所の原純一先生をお招きし内視鏡を用いた実習も行いました。2014年度は4月に大田区で開業されている松下寛先生をお招きし総義歯についての実践を学びました。実際に患者様に来ていただき実習を行い義歯の技術を高めていく学習会となりました。
医療生協の歯科診療所として「気軽にかかることができる、何でも相談できる、納得いく満足いく治療を受けることができる」ようにスタッフ一同日々学び生協の組合員の要求にこたえています。
「口の健康は命の入り口」であり医療生協の目指す「おいしく長生きのまちづくり」の基礎となります。歯科はいや、なかなかかかることができない、治療費が高くてかかれないー歯科の抱える問題は大きいのですが地域丸ごと健康づくりを目指して、かかりやすい医療生協の歯科として職員一同、組合員と共に充実を図っていきます。
所長略歴
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- 1986年
- 東北大学歯学部卒業
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- 1986年
- 利根保健生活協同組合入職
利根歯科診療所勤務
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- 1989年
- 利根歯科診療所 医局長
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- 1996年
- 利根歯科診療所 副所長
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- 2010年
- 利根歯科診療所 所長
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- 1995-1999年
- 全日本民主医療機関連合会 歯科部経営委員
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- 1990年-2013年
- 群馬民主医療機関連合会理事
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- 2007年-2010年
- 日本生活協同組合連合会
医療部会歯科グループ委員
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- 2009-2010年
- 日本生活協同組合連合会 医療部会運営委員
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- 2011-2020年
- 日本医療福祉生活協同組合連合会理事
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- 2011年-現在
- 利根保健生活協同組合理事
所属学会
- 日本矯正歯科学会
- 日本顎咬合学会
- 日本ヘルスケア研究会
- アレキサンダー研究会
- ドライマウス研究会
- 東京学芸矯正研究会
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
- 口から食べる幸せを守る会
学会発表
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- 2007年
- 東京学芸矯正研究会(利根歯科診療所における矯正治療)
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- 2008年
- 日本顎咬合学会(患者様に分りやすい説明の工夫)
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- 2008年
- アレキサンダー研究会(アレキサンダー研究会をとおして得られた大きな宝)
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- 2009年
- 日本顎咬合学会(Fish哲学を応用した医院改革)
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- 2008年
- 群馬県歯科医学会(口腔内カメラを使った見せる歯科治療)
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- 2009年
- 群馬県歯科医学会(8020を支援する歯科診療所を目指して)
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- 2010年
- 群馬県歯科医学会(格差社会の中に見られる歯科問題)